2018年9月、北海道全域が停電になり、複数の知人が全く予想していなかった状況に遭遇していました。
「断水はおきていないはずなのに、うちは水が出ない」という事実
北海道でおきたのは停電のみ。断水のニュースは流れていない。でもなぜかうちのマンションは水が出ない。
これってどういうこと?
マンションの給水システムは大きく3種類ある。それによって停電時の状況が違う
それは家によって、停電時の状況が違うということ。
主な給水システムは下記の3つ。
「直結直圧方式」
「直結増圧方式」
「受水槽方式」(タンク式)
「直結直圧方式」は水が出る
【停電しても、公営水道が断水していなければ、水は出ます】
公営の水道管から、機械を使わずに、住宅内に水が供給されているタイプです。
一戸建住宅や、三階建てくらいまでの低層マンションに多いシステムです。
「直結増圧方式」は断水する。特に上層階は注意
【停電したら、公営水道が断水していなくても、断水します】
公営の水道管から、機械(ポンプ)を使って住宅内に水が供給されているタイプです。
低層階と上層階で水道システムを分けて建設されていることもあり、その場合、上層階だけ断水ということもありえます。
大規模マンションに多いシステムです。
「受水槽方式」(タンク式)は断水するが、最初は出る
【停電したら、公営水道が断水していなくても、断水します】。
タンク式なので、地域が断水しても、タンクに水が残っているうちは水が出ます。
公営の水道管から、機械(ポンプ)を使ってマンション内の受水槽に水をため、そこから各戸に供給しています。
中高層のマンションに多いシステムですが、メンテナンスや衛生面の問題から、徐々にこのシステムは減ってきているようです。
尚、受水槽にも数種類あり、上記に当てはまらない場合もあります。
また、「緊急遮断弁」といって、震度5以上の地震が起きた時に、各戸への排水を自動的に遮断するシステムもあるようです。
これは、住民に不公平が起きないように配慮されたシステムです。
自分の家の水道タイプを把握しておこう
今回、三名の知人が、【うちのマンションだけ断水してる!】を経験しました。
二人とも、給水システムの問題であることは理解していたようです。
でも、水くみはやはり大変だったとのこと。
知人Aさんは、翌日停電が復旧し、断水も解消されました。
しかし知人Bさんは、丸二日以上、停電したそうです。
知人Cさんは、6階建てマンションの4階。
断水はしませんでしたが、もしかしたら、たまたま受水槽に水が残っていただけだったのかもしれません(システムの確認はできていません)。
Cさん宅は比較的早く復旧(丸一日くらい)したので、運が良かっただけかも、と言っていました。
上層階に住んでいる人ほど、【停電したら断水する】と思っていた方がよさそうです。
いざ停電、という時に動揺しないよう、予め確認しておきましょう。
自宅だけでなく、実家のチェックも忘れずに。これ大事!