伊勢神宮 御垣内参拝3~服装について

御垣内参拝は式年遷宮への寄付をすれば誰でもできますが、神様の近くでご参拝させて頂くのにふさわしい【姿勢】が求められます。

普通のご参拝と一番違うところは、服装です。服装チェックが大変厳しい。

友人に説明すると、ここであきらめる人が多いです。

なぜ服装が厳しいか

神の領域に入るからです。

神社境内は【神域】ですが、御垣内は【神界】と思ってください。

天皇陛下ですら頭を下げる場所です。

そこに入らせて頂くのに、観光の服装では【不敬】に当たるということです。

準備は自宅を出る前から

自宅を出発する前から、伊勢の神様にご挨拶させて頂く準備をする。

スーツを用意し、アイロンをかけ、しわが寄らないように丁寧にたたみ、靴を磨く。

そうしているうちに、普通の観光とは違う気持ちが芽生え、参拝の姿勢が整っていきます。

御垣内参拝は、出発前から始まっているということです。

御垣内参拝できる服装

では、どんな服装が求められるか。

一言でいえば、”本当にきちんとしたフォーマル”です。

以前は、「結婚式に参列する服装」と言われていました。でも最近の結婚式はかなりカジュアル化しています。

なので、「格式ある結婚式」。

あるいは、「天皇陛下に謁見できる服装」と覚えておくと間違いないです。

具体的には、男性は無地のスーツ、地味目のネクタイ、白シャツ、革靴であれば大丈夫だと思います。

正式な礼装であるモーニング姿の方を見かけることもあります。

子供は基本は制服に革靴。子供といえどもスニーカーはダメです。

問題は女性。

間違いないのは、白や黒、グレーの無地のスーツに肌色ストッキングと革靴です。

色・柄物は不可と思って間違いない。

「ワンピースに上着」でもダメな場合があるようです。

また、靴が厳しい、とよく言われます。

きちんとしたスーツを着ていても、靴がカジュアルならダメということ。

前あき・バックベルトのサンダルや、ブーツはダメです(ショートブーツも)。

ヒールがある靴も避けてください。これは、危ないからです。

御垣内は、握りこぶし大の白玉石が敷き詰められているので、ヒールは(低いものでも)石の隙間に刺さって歩けません。

ペタンコ靴でもグラグラして歩きづらいくらいです。

お年寄りは気を付けてあげてください。

着物の方も多く見られます。

私は着物の格式はわからないので、着物でご参拝したい場合は、着物のTPOに詳しい方に確認されてください。

着物といえどもカジュアルは不可です。

ちなみに私はいつも白シャツ、黒のビジネス用のパンツスーツ、黒の革靴です。

受付の後に、靴だけ履き替えています。

カバンや傘は、置く場所があるのでどんなものでも大丈夫です。

あと、本気の本気でご参拝される方で、髪の長い方は、後ろで束ねるのが良いです。

巫女さんのように。

(巫女修行をするときは、神様に顔をしっかりお見せするために、前髪も左右にあげてピンでとめます)

その方が清潔にも見えるので、長い髪は束ねることをお勧めします(黒ゴムでね)。

神様に喜んでいただくご参拝の極意です。

<お父さんだけ御垣内に入れない>ということが、本当にあります

チノパンのお父さんだけが入れない様子を見ました。上はジャケットを着ていました。

そのときは、お年を召したご両親、娘夫婦とその子供、というようなご家族でした。

昭和一桁生まれくらいのご両親の希望で来られたのか、娘さんはその気持ちを汲んで準備してきたけど、夫の方は観光気分が勝ってしまったのかな~、運転があって窮屈だったのかな~、などと勝手に想像していました。

入れなかった夫さんは、家族がご参拝する様子を、ひとり荷物置き場から見守っていました。

御垣内とは何か

御垣内は、神様の世界です。

神社の境内は既に【ご神域】ですが、伊勢神宮の御垣内は、【神界】です。

観光旅行の領域ではないということです。

天皇陛下も深く頭を下げるのが、神宮の御垣内です。

我々一般庶民がそこに入るには、入るだけの姿勢が求められるということです。それがわかりやすく「服装」という形で試されます。

これはある意味簡単というか、(不敬なことさえなければ)自分の外観を整えれば大丈夫という、大変ありがたいことでもあります。

神様が、ご神職さんの目を通して身なりのチェックをされ、神界へと通してくださる。

神宮ならではの格別なご計らいなので、興味がある方はぜひされてみてください。

でもね、式年遷宮の年、私は神様が身なりのチェックだけではなく、本当にその人の【参拝の姿勢】まで見ていらっしゃるのだということを、まざまざと、奇跡としかいいようのない形で知らされました。

それは、今思い出しても涙が出そうな体験でした。

続く


この記事を書いた人

mirai

こんにちは
潜在意識にアクセスするヒプノセラピスト/催眠療法士の、我妻みらいです。外資系石油会社、外資系医療機器メーカーを経て、現在は東京でヒプノセラピストをしています。輪廻転生は大学の卒論から取り組んでおり、神道おたくでもあります。