伊勢神宮をお参りするには、習わし的な順番があります。
まず、二見置玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)。そして外宮、内宮へ。
え?二見置玉神社ってどこ?
伊勢をあまり知らない人でも、海に浮かぶ二つの大小の岩(夫婦岩)にかかる注連縄(しめなわ)の風景は、テレビや写真で見たことがあると思います。
この夫婦岩があるところが、二見置玉神社。
ご祭神は、猿田彦大神。
天孫降臨の際に天孫をお出迎えし、先導したことで知られる、お導きの神様です。
二見置玉神社がある二見が浦の浜辺で、汐水(しおみず)を浴び、禊祓(みそぎはらい)の沐浴禊斎をしてから神宮へ向かうというのが、古来からの習わしだそうです。
現在では、海中に沈む「興玉神石」(猿田彦大神が出現したと言われる岩)の周辺で採取する御霊草無垢塩草(ごれいそう むくしおくさ)という海藻でお祓いをしてから、外宮へ向かいます。
でも、時間の余裕がない人は、社務所で「無垢塩祓い」(むくしおばらい)というお守りを頂いて、代用とします。
私も、ここでお祓いを受けたことはまだありません。
いつも「無垢塩祓い」のお守りを頂くのみですが、常時お財布の中に入れて持ち歩いています。
何せお導きの神とお祓いですから、強力なご神徳。
二見置賜神社は交通の便がよく、電車ならJR参宮線「二見浦駅」から徒歩で約15分。
バスなら、伊勢二見鳥羽の観光地を周遊するCANバスがとても便利。
「宇治山田駅」または「伊勢市駅」から約50分。「夫婦岩東口・伊勢シーパラダイス前」バス停で下車して、すぐです。
このCANバスは、伊勢観光にはとても便利なので、ぜひ使いこなしてください。
神社のサイトにこう書いてあります。
往古より二見浦の清渚は沐浴禊斎の霊場であり、神宮参拝を間近に控えた参拝者は、この浜辺で汐水を浴び、心身を清め禊祓を行ってまいりました。禊の修祓、災厄穢れを祓い清め、神宮に参拝される方は、先ず当社にて禊斎を修め、心身を清浄にされるのが古来からの吉例となっております。心身を清浄にすることは日本の美風であり、真の正道の基となることです。現在におきましては、神宮参拝に先立ちて、殿内にて伝統のある御霊草による無垢塩祓をお受けされる事が最も丁寧な参拝作法であります。 (二見置賜神社のサイトより引用)
「神宮参拝に先立ちて、(中略)もっとも丁寧な参拝作法です」とありますね。
これは、誇張ではなく、古来からの習わしです。
本気でご参拝したい人、神様に歓迎して頂きたい人は、この順番です。
二見が浦の参道を歩いているだけで、波しぶきを受けます。
先に書いたように、汐水を浴びるだけで、立派な精進潔斎になります。
何よりとても気持ちがいい場所なので、神宮の前に、ぜひ訪れてください。
尚、二見が浦は、ムー神界の入り口でもあります。
訪れたら、神々様によく顔を覚えてもらい、今生をしっかりと生きられる力をもらってきて下さいね。
<続く>