靖国神社の能楽堂で奉納された、夜桜能を観に行きました。
能「大般若」は、梅若実、観世喜正。
狂言「呼声」は、野村萬斎、野村裕基親子。
舞囃子「鞍馬天狗」は、梅若紀彰という、豪華な顔ぶれ。
かがり火と夜の闇に照らされる桜の花に観客の音は吸い込まれて、静寂な舞台の上は、笛や小鼓、「いようー」という地謡方の声で別次元の空間となり、
幻想的な闇の舞台で、太郎冠者や三蔵法師、飛天や龍神があざやかに舞い、うたう。
この世かあの世か、前世か来世か。
いやいや、すっかり催眠の世界に入り込みました。
多くの英霊達も楽しんでいたのではないだろうかと、ただただ願う。
2021年4月2日