伊勢神宮では、「他の人より一歩中へ入ってお参りしている」人達を見かけます。
これを御垣内参拝(みかきうちさんぱい)と言います。
御垣内参拝は、寄付をすれば誰でもさせて頂くことができます。
ただし、フォーマルな正装でなければできません。
神様から【真剣な姿勢】が求められるということです。
御垣内参拝(みかきうちさんぱい)とは
外宮でも内宮でも、通常の観光では、白い御幌(みとばり。布)がある玉垣(外玉垣南御門)の手前でご参拝しますが、玉垣の中に入って参拝している人たちがいます。
「あの人たち、何で中に入れるの?」と思った人は多いと思います。
「あれ、どうやったらできるんですか?」と、その場でご神職さんに聞いている人も、よくみかけます。
御垣内参拝は御造営資金の奉納、つまり、次回の式年遷宮への寄付をした人に、神宮から頂ける【お礼】です。
お礼なので、こちらから「御垣内参拝したい」と申し出ても、できません。
よって、神宮のHPを見ても、どこにも説明はありません。
誰でも旅行の当日にすることができます
このご造営(式年遠宮)の寄付は、誰でも旅行の当日にすることができます。
事前の申し込みも不要だし、崇敬会に入る必要もありません。
ご参拝当日、外宮か内宮の神楽殿(お守りを授与している建物)で、寄付を申し出ます。
神宮は外宮からご参拝するのがならわしなので、外宮の神楽殿で寄付をして、まず外宮の御垣内参拝をさせて頂くのがよいです。一度の寄付で、外宮と内宮、両方の御垣内参拝ができます。
私はいつも初日に外宮、翌日の早朝に内宮をご参拝します。
ただし、早朝のご参拝は日が昇ってからです。太陽神ですから。
私はまだ日が昇らない朝の4時過ぎに内宮の神楽殿に行ったところ、ご神職さんに「まだです」と言われました(朔日なので、4時頃から開いています)。
寄付金額によって、玉垣のどこまで入れるかが変わります。
・2000円~ 外玉垣南御門の内側 (最低金額は変わる可能性があります)
・10万円~ 中重鳥居まで
・100万円~ 内玉垣南御門まで
寄付をすると、奉納の証明と「特別参宮章」を頂きます。
観光客が参拝しているすぐ脇に、御垣内参拝の受付がありますので、この「参宮章」を提示します。
その受付の横に身支度を整える場所がありますので、カバンやコートを置き、靴を履き替える場合はここで履き替えます。
このとき、神域に入るにはふさわしくない服装の人がいれば神職さんに声を掛けられます(服装の詳細はコチラは)。その場合は御垣内には入れず、この場所で待つことになります。
お祓いをして頂き、(混んでなければ)1組づつ、玉垣の内側へご案内頂きます。
<続く>