これは、世界一有名なアファメーション<クーエの暗示>です。
クーエは19世紀のフランスの薬剤師で、自己催眠の創始者と言われています。催眠療法などを勉強した人は必ず学ぶ暗示です。
「暗示」よりも「アファメーション」という言葉の方が、ポジティブな捉え方ができる人も多いかもしれません。
この暗示、クーエは、朝晩20回づつ唱えなさいと言っています。
唱えていればあらゆることが必ず良くなる、と彼は言うのですが、あなたは今こう思っているかもしれません。
「そんなことがあるはずはない」
これは既にあなたの心の奥(潜在意識)が、「そんなことがあるはずはない」という暗示(信念、思い込み、洗脳)を受け入れているためです。このままでは、あなたのあらゆることが「良くなる」状況になることはないでしょう。
全ての暗示は自己暗示だとクーエは言います。アファメーションとは、自分に暗示をかけた人にだけ起こる魔法です。この魔法が現実化するには、ちょっとしたコツがいります。
それは、
「意志を介入させず、淡々と、作業的に唱える」です。
何かを実現させるには強い「意志」が必要、とあなたは思いますね。
「強い意志で唱えるんだ」
でもそれではだめなのです。なぜなら、「意志は想像に負ける」から。
よくある例えで、「ピンクの象を想像しないでください」というのがあります。
言われた瞬間、誰もが「想像しちゃいけない」という強い意志を発動させながらも、既にピンクの象を想像しています。つまり、あなたの意志は想像に負けたということです。
想像(イメージ)>意志
強い期待を込めて「私はますます良くなる」と唱えた瞬間に、心の奥底で「そんなことはありえない」「自分には無理だ」というような想いが芽生え、「そうなるんだ」という意思に勝ってしまいます。
もちろんネガティブな思いが全く芽生えず、ワクワクして進める人もいます。そういう人は既に暗示を受け入れる状態になっているので、さらに良くなっていきます。
でも、心のどこかに否定する感情があるな、と思った人は、次の要領でやってみてください。
「意志を介入させず、淡々と、作業的に唱える」
これを繰り返していくと、やがて言葉が潜在意識に落とし込まれ、「私は毎日あらゆる面でますます良くなっている」が無意識の信念になっていきます。
すると現実に起こることが変わっていきます。
なぜなら、あなたの心の底で信じるものが変わったから。
だまされたと思って、1か月やってみてください。