あまり知られていませんが、三峯神社には、ものすごく古い山の神様のお社(おやしろ)があります。
とてもとても古い神様なので、本当のところはどのような神様か神社でもわかっていないのですと、神職さんが仰っていました。
このお社を「二ツ宮」さまといい、現在は、ご祭神は大山祇神(おおやまつみのかみ)となっています。
初めてご参拝したとき、あまりの気高さに、体が動けなくなりました。
誰もいない山道で、そうとう古いと聞くし、一人だったので、
お会いするまでは、ちょっと怖いなというのもありました。
かなりおっかなびっくりで訪れたのですが、正面に立った瞬間、震えがくるほどに驚いた。
何というんだろう。
神格の高さゆえの清浄さと静けさ。
それは三峰山が持つ誇りの高さにも通じているのかもしれない、と感じました。
大昔から、オオカミたちと共にこの山を守ってきたご存在。
それはとても厳しいものだったはず。
あれほど近くにいたはずのニホンオオカミ達は、既に絶滅している。
この二ッ森のお社は、三峯神社の境内図や本には載っていません。片側が崖になっているとても狭い道沿いにあり、うっかり数歩下がると崖から落ちるところにあります。
しかしその道は、奥宮登拝に向かう登山道にもつながっているため、まずここで山の神様にご挨拶してから登山する人もいます。
ご神職さんに伺ったところ、「秘密の場所ではないので、参拝に行かれて大丈夫ですよ」とのことだったので、紹介します。
ご参拝したい方、奥宮遙拝殿の右側に密かに続いている道を進んでください。山の神様は50mくらい先にいらっしゃいます。
<続く>