あまりの素晴らしさに、見終わった瞬間、もう一度チケットブースに走り、二度続けて観ました。
魂が揺さぶられて、最初から最後まで目がうるみっぱなしでした。
いま、予告編を見ていても、心にグッときます。
ガイアシンフォニーの他の作品もいろいろ観てきたけど、圧倒的にすごかったです。
今回登場するのは下記の3名。
☆世界的指揮者・小林研一郎(コバケン)さん。
21世紀に『ベートーヴェン交響曲第九番』(年末によく演奏される第九)を指揮して、彼を超える人はいないだろうと言われている指揮者。
☆先史時代を専門に研究する認知考古学者スティーヴン・ミズンさん。
著書に『うたうネアンデルタール』など。
☆本庶佑(ほんじょたすく)さん。2018年ノーベル生理学・医学賞を受賞。
です。
映画は主に、コバケンさんが、『コバケンとその仲間たちオーケストラ』の方々と、この映画で『ベートーヴェン第九』を演奏・収録するためだけに結成された合唱の方々との練習風景を軸に、実際の演奏会までを追っていきます。
スティーブン・ミズンさんと本庶佑さんのシーンでは、ネアンデルタール人、縄文時代、アイヌや琉球の自然観、生命観、遺伝子の記憶などが語られ、はるかなる宇宙と生命に想いをはせていきます。
何と言っても圧巻なのが、最後14分間にわたる『第九』の演奏です。
自分がベートーヴェン好きということもあるのだけれど、正直、『第九』の演奏を映画で観て、これほど感動するとは・・・。
今まさに、自分も楽器を持ち、演奏し、歌っている。
神の波動を浴びている。
体が揺れる。
そんな感じ。
そして映画の至る所に、珠玉の言葉が散りばめられ、映像と共に、魂に直接触れていきます。
あるいはそれは、潜在意識の奥底の記憶に触れているのかもしれない。
【自分の選択に寄り添えるのは、自分の直感だけ】
【あなたの魔法の力は、と言ってごらん】
【楽器も、神様からの贈り物にして】
【一見無駄に見えることも、その無駄の中に将来に対する備えがある】
【人と比べないこと。人との比較で、どうあらねばならないかが、悩みになる】
【自分は何者か。何者でもなかった】
【ちょっと窓を開けると、春風の中に田園風景が広がっていた、がいいな】
【ありがとう、ブラボー、ブラボー】
【おめでとう、すばらしかった】
【過去を観ることは、未来を創ること】
上映が終わったあと、会場から大きな拍手が起こりました。
演奏への拍手、映画への拍手、そして龍村監督への拍手です。
タイトルに[最終章]とあるように、ガイアシンフォニーはこれが最後の作品となるようです。
最終日、監督の奥様でありプロデューサーである龍村ゆかりさんから、ご挨拶がありました。
コバケンさんの奥様もいらしていました。
9月から全国で順次、自主上映会が始まっていくようです。
目の前にこの映画を観る機会が現れたら、何をおいてもぜひ観に行ってください。