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「月夜の森の梟」小池真理子 2
小池真理子さんの話題作。どのエッセイも苦しいが、とりわけ気になった章が二つある。 一つは『夢のお告げ』という章。もう一つは『祈り』という章である。 『祈り』という章。 末期癌が見つかったら、あとは何もしないで死んでいくの […] -
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【ジャックポット】筒井康隆 短編集 亡き息子との再会『川のほとり』は、筒井氏の魂の慟哭
筒井康隆さんの2017年から2021年までに発表した短編集をまとめた一冊。最後の一編が『川のほとり』だ。前年に急逝した筒井さんの一人息子と、夢の中の”川のほとり”で再会する物語だ。 筒井さんの一人息子、画家の筒井伸輔さん […] -
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「月夜の森の梟(ふくろう)」小池真理子1 死別した夫への悲嘆「時と共に記憶が薄れてほしいのか。あの時のまま、いつまでも生々しくあってほしいのか」
死別した家族への悲痛な思いを語った本を2冊、読んだ。 その一つは小池真理子氏の『月夜の森の梟(ふくろう)』。 魂が血を流しているような本だ。 小池真理子氏の夫・藤田宜永氏は、2020年1月に肺がんのため逝去された。 共に […] -
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「父がひとりで死んでいた」如月サラ
こんな衝撃的なタイトルの本を読むには、いささか勇気がいりました。 編集者である如月サラ氏の体験談です。両親は九州で二人暮らし。あるとき著者は、電話で母親の異変ー認知症が進んでいることに気がつきます。診察させようとした矢先 […] -
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「小確幸」小さいけれど、確かな、幸せ。村上春樹とゲーテ
「小確幸」 人生の中の、小さいけれど、確かな、幸福。 村上春樹が「ランゲルハンス等の午後」や「うずまき猫のみつけかた」などのエッセイで、たびたび語っている彼の造語です。 とくにのんびりと散歩がてら近所のパン屋に買いに行っ […] -
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「運転者/喜多川泰」 引き寄せの法則【いつもいい気分でいる】の意味
「引き寄せの法則」の極意の一つに、「いつもいい気分でいる」というのがあります。でも、「いい気分」でいるのがどうして良いのか、イマイチよくわからない、という人多いのでは。 本書は一つの答えをくれています。 運が劇的に変わる […] -
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辛いという字がある もう少しで幸せになれそうな字である(星野富弘)
事故によって頸椎損傷し、口に筆を加えて詩や画を描き続けている星野富弘さんの詩です。 「速さのちがう時計」という詩集に収められています。 幸せという花があるとすれば その花の蕾のようなものだろうか 辛いという字がある も […] -
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「私は毎日あらゆる面でますます良くなっている」エミール・クーエ 自己暗示を自分にかけた人にだけ起こる奇跡
これは、世界一有名なアファメーション<クーエの暗示>です。 クーエは19世紀のフランスの薬剤師で、自己催眠の創始者と言われています。催眠療法などを勉強した人は必ず学ぶ暗示です。 「暗示」よりも「アファメーション」という言 […]